★保育士ってなに？★

少し難しい言葉や、初めて聞く言葉も多いと思いますが、あわてて全部を知らなくて大丈夫です。
おちついて、よく読んでみてください。　そしてもっと知りたい！と思ったら、『掲示板』に行って質問をしてください。

●保育士(ほいくし)って何だろう？

• 保育士とは、むかし「保母さん」と呼ばれていた仕事です。
  ずっとずっとむかし、このお仕事は女の人しかしていませんでした。　だから資格の名前は「保母」でよかったんです。
  でも本当は、女の人にしかできない仕事ではないはず…
  そう思いませんか？　どうして女の人しかだめなんだろう？

• よく考えたら、男の人にできない仕事ではないはず。
  それがわかってきたので、男の保母さんも、少しずつ増えてきました。
  男の人を「お母さん」って呼ぶのは変だと思いませんか？
  だけど正しい資格の名前は、男の人も「保母」で、「母」がつくんです。
  男の保母さんは、そう呼ばれるのは嫌だったと思うんです。　だけど、資格の名前は簡単には変えられない。
  だから本当の名前は「保母さん」だけど、勝手に「母」の所を「父」に変えて、男の保母さんを「保父さん」と呼ぶ人が増えました。
  

• 保育の仕事だけではありません。　他にも男だとか女だとかいう理由で、働きにくい仕事がいくつもありました。
  資格の名前で嫌な気持ちになったのは、男の保母さんだけではないのです。
  そして男の人だから、女の人だから…　という理由で、やりたい仕事ができなかったり、仕事で嫌な思いをさせたりするのはダメ！という法律ができました。
  「男のお母さん」なんてもう言わせません。　男の人でも女の人でも、この仕事をする人を「保育士」と呼ぶように法律が変わりました(1999年)

• 保育士さん、で一番わかりやすいのは、保育園の先生だと思います。
  児童福祉施設(じどうふくししせつ)って聞いたことはありますか？
  保育士は、そういう施設で働いています。　保育園も、その児童福祉施設のひとつです。
  他にも、こんなにたくさんあります。

• 保育士は「福祉(ふくし)」と呼ばれるお仕事です。
  生活するのに助けが必要な人たちは、たくさんいます。
  そういう人たちがちゃんと生活していけるように、生活がめちゃくちゃにならないように、お手伝いをする仕事を「福祉」といいます。

• 児童福祉施設で、子どもを助けるのがお仕事です。
  ただ子どもの面倒をみればいい、というのとは違います。　その子が幸せであるよう、ゆたかであるよう、お手伝いをしているんです。
  

保育士ってどうやってなるの？

• 高校卒業までは、みんな同じです。
  保育士になりたい場合、高校を卒業した後、保育の大学や短大、専門学校に進学する人が多いです。
  保育士資格が取れない学校に進学しても、大学２年生から「保育士試験（保育士の資格をもらうための試験）」を受ける、という方法でも保育士資格は取れます。